袷の大島紬を水洗い
頂いた大島紬のなかで、かなり埃っぽいものがあり、
洗濯の実験をしてみたいなと、かねてより思っていたので、
実行してみました
左は、洗うときに使った着物用ネット
右は、洗ったあとの着物です。
今回の手順は、
1)袖畳みの着物をネットに入れる
2)シルクOKの中性の洗濯石鹸を
少量水に溶かして洗濯液を作る
3)洗濯液にネット入り着物をくぐらせる。
(仲間で洗濯液が染みこむように少し揺らしながら押しあらい)
4)一度ゆすいで、もう一度洗濯液を作りなおして洗い。
5)その後、3回ほどゆすぎ。
6)30秒ほど洗濯機で脱水してハンガーにかけて干す。
*ここまでで15分ほどでしたー。
その後1時間位乾かして・・・
のつもりが、他のことをやっていたら半日以上たってしまいました。
着物はかなり乾いてしまってました。
さっと羽織ってみるとこんなかんじ。
裾の部分がぶよぶよしてますね~
これは、裏地が縮んで、表地が袋状になっているからです。
表地は、埃っぽさが無くなって、さっぱりしました。
柔軟剤を使わなかったので、ややごわっとしてます。
袋状に関しては、裏地を外さないと修復は難しそうですね。
それから、表地も歪みが出ているので、
湯のしして、布目を整えないと、着物としてはきれいに着れないでしょう。
半乾きでアイロンがあてれたら、
表布の歪みはそれほど出なかったかもしれないけど、
裏地の縮みは、まぬがれなかっただろうと思います。
というのも、この着物は、表地は大島紬だけど、
絹の柔らかい八掛が付いているのです。
おそらく、裾捌きの良さを再優先にされたのだと思いますが、
水につけた時の縮みは、生地が違うと、かなーり違ってきます。
多分、長いことタンスに入れているだけでも、
裏地が自然に縮んできそうな着物・・だと思います。
実際、同じ作りの着物が、もう一枚ありますが、
何もしてないけど、すでに、すこし袋状・・。
こんな洗濯は失敗といえますが、
起こったことはすべて想定内でしたので、ノープロブレムなのです
なにより、とっても楽しい体験と勉強が出来ました
これから、八掛を外して、
袋状態を自分でなおせるかどうか、
試してみたいと思います
(針仕事、ものすごく苦手ですが・・)
関連記事